編集手帳

悲しみが日付の並びに浮かぶ

投稿日:2018年8月6日 更新日:

2018年8月6日付け「編集手帳」要約

今年は終戦の年、1945年とすべての日付と曜日が同じになる年である。
広島原爆忌を迎えたきょう、同じ月曜日だった。
折免滋さん(当時13歳)が犠牲になり、母のシゲコさんがさがし回り3日後の早朝、見つけた。
平和記念館に展示されている、「折免」の刻字で滋さんだとわかったという。
それが木曜日、その数時間後、今度は長崎に原爆が投下された。
壁掛けのカレンダーを眺めながら、この稿を書いている。
無数の犠牲者の悲しみが日付の並びに浮かぶように見える。

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