編集手帳

心の重荷を背負わせる師

投稿日:2018年5月25日 更新日:

2018年5月25日付け「編集手帳」要約

寺田寅彦は熊本五高時代、英語教師、夏目金之助と運命の出会いをする。
当時俳人として有名だった先生から俳句の講釈をたっぷり聞いて帰った。
のちの東京の漱石邸には、内田百閒、和辻哲郎、芥川龍之介…といった若者が足を運んだ。
むろん俳句の弟子も上京し、物理学の道を歩みながら通い続けた。
〈先生にあって話をしていると心の重荷がいつの間にか軽くなっていた〉
この差はなんだろう。
時節柄、どこぞの師と比べずにいられない。
面倒見どころか、重荷を背負わせてしまっている。

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