編集手帳

子供達の幸せを思い描き続けた人

投稿日:2018年5月9日 更新日:

2018年5月9日付け「編集手帳」要約

絵本作家・加古里子さんは作家になる前に子供会に参加をして、
「ワクワクして、生きるためにプラスになる何かがなければ彼らは見ようとしない」ことを子供たちに教えられた。
そのワクワク感は『からすのパンやさん』『だるまちゃん』に見て取れる。
そもそも子供会への参加は「軍国少年」として過ごした若き日への悔悟からだったという。
それを思えば「生きるために」が重量感を持って伝わる。
加古さんが92年の天寿をまっとうした。
まっすぐに子供たちの幸せを思い、描き続けた人だろう。

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