編集手帳

色紙に何を書くだろう

投稿日:2018年3月30日 更新日:

2018年3月30日付け「編集手帳」要約

〈勝つことはえらいことだ〉、戦後初の名人として将棋史に名を刻む塚田正夫の一文である。
単純なだけに胸に響くものがある。
負けを知り、悔しさを知り、もだえながら将棋のプロは育っていくのだろう。
中学生として藤井聡太六段の最後の対局は黒星に終わった。
ますます強くなるための負であるといい。
伸びしろは無限にある。
次に勝敗を聞くときは高校生の藤井くんである。
色紙に何を書くだろう。

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