編集手帳

人生の有為転変を一句一句歩んだ人

投稿日:2018年2月22日 更新日:

2018年2月22日付け「編集手帳」要約

俳壇のカリスマ敵存在だった金子兜太氏が98歳で亡くなった。
花鳥諷詠に背いて社会性を読む前衛俳句運動への貢献は広く知られるところだろう。
〈水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る〉
〈手の傷も暮らしの仲間雪青し〉
〈銀行員等朝より螢光す烏賊のごとく〉
〈彎曲した火傷し爆心地のマラソン〉
大正8年(1919年)うまれ。
世を鏡に人生の有為転変を“一句一句”歩んだ人である。

-編集手帳

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

2018.08.16付け「編集手帳」要約

隠居とは好きな事をして暮らすこと

2018年8月16日付け「編集手帳」要約 【隠居】を「新明解国語辞典」で引くと、〈仕事や生計の責任者であることをやめ、好きな事をして暮らす〉とある。 周防大島町の親戚宅に来ていた藤本理稀ちゃんが三日三 …

2017.09.21付け「編集手帳」要約

変わっていく高校野球

2017年9月21日付け「編集手帳」要約 高校野球を愛した作詞家の阿久悠さんに『最高試合』という詩がある。 1979年夏の大会、箕島が延長に入って2度離されながらも、本塁打で追いつき引き分け再試合寸前 …

2017.12.31付け「編集手帳」要約

今年も多くの人が旅立った

2017年12月31日付け「編集手帳」要約 今年も多くの人が旅立った。 日本シリーズで審判への抗議で1時間以上中断させた、熱血漢、上田利治元阪急監督。 数々の叙情あふれる演歌を残した、船村徹さん。 か …

2018.10.25付け「編集手帳」要約

陰に苦労のあった清正の虎狩り

2018年10月25日付け「編集手帳」要約 朝鮮出兵時の加藤清正の虎狩りの様子が朝鮮人の日記に残されていた。 〈賊将清正が愛馬を殺されて激怒し、軍勢を出して虎をとらえた〉。 学生員の朝日美砂子氏の見方 …

2018.06.03付け「編集手帳」要約

きれい事でない本音を聞きたい

2018年6月3日付け「編集手帳」要約 失敗の許されぬ社会実験に逡巡や葛藤がなかったのか、胸のうちを訪ねてみたい。 壱岐諸島の海士町で16年町長を務めた山内道雄さんである。 地方創生の成功例として改革 …