編集手帳

人生の有為転変を一句一句歩んだ人

投稿日:2018年2月22日 更新日:

2018年2月22日付け「編集手帳」要約

俳壇のカリスマ敵存在だった金子兜太氏が98歳で亡くなった。
花鳥諷詠に背いて社会性を読む前衛俳句運動への貢献は広く知られるところだろう。
〈水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る〉
〈手の傷も暮らしの仲間雪青し〉
〈銀行員等朝より螢光す烏賊のごとく〉
〈彎曲した火傷し爆心地のマラソン〉
大正8年(1919年)うまれ。
世を鏡に人生の有為転変を“一句一句”歩んだ人である。

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