編集手帳

変わっていく高校野球

投稿日:2017年9月21日 更新日:

2017年9月21日付け「編集手帳」要約

高校野球を愛した作詞家の阿久悠さんに『最高試合』という詩がある。
1979年夏の大会、箕島が延長に入って2度離されながらも、本塁打で追いつき引き分け再試合寸前で星稜を破った。
〈熱く長い夏の夜/人々の胸に不可能がないことを教え/君らは勝った〉
来春の選抜大会でタイブレイク制が導入される。
選手の負担を軽減し、故障を防ぐのが目的らしい。
選手の将来を守る意味は大きいが、ときに〈不可能がないこと〉を教える高校野球の姿が変わっていくのは少々さみしい。
効果を検証し、健康管理策の議論をつづけてほしい。
色褪せぬ最高試合の系譜が連なるよう祈りつつ。

-編集手帳

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