編集手帳

1時間19分罵声を受け止めた背中

投稿日:2017年7月5日 更新日:

2017年7月5日付け「編集手帳」要約

1987年、ヤクルト−阪急の日本シリーズ第7戦。
阪急・上田利治監督の1時間19分間に及ぶ抗議は非難の十字砲火を浴びた。
褒めるわけにはいかないが、何かのときにふと、その人の背中を思い浮かべることがある。
阪急を三度の日本一に導いた名将、上田さんが80歳で亡くなった。
〈われ生かす信はわれには唯一なり評する者のあらば我のみ〉
あの日の、男の背中よ。

-編集手帳

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

2017.01.08付け「編集手帳」要約

人間は野菜ほど強くない

ネギやダイコンなどは冬の寒さに触れて甘みを帯びる。 松が開けたところで、野菜に倣って冷気にあたり、緩んだ我が身に活を入れる。 それもいいかなと思うが、この時期に体調を崩す「正月病」には体を温めて睡眠の …

2017.12.19付け「編集手帳」要約

検査の要は外見ではない

2017年12月19日付け「編集手帳」要約 学校ではもう「身体検査」とは言わないらしい。 だが「政治の世界では」、〈死語ならず「身体検査」生きゐたり今は健康診断と言ふ〉(伊藤一彦)。 今年の永田町界隈 …

2017.10.31付け「編集手帳」予約

時々おもらしをする五穀輪廻

2017年10月31日付け「編集手帳」要約 都市の下水道網は壮大な五穀輪廻だろう。 ところが時々、おもらしをするらしい。 大雨だと、雨水が下水管に入り込み、あふれて川や海に注ぐという。 東京湾の水質調 …

2017.01.25付け「編集手帳」要約

人の世は花びらを支え合う世界

藤沢周平さんが69歳で世を去って、あすで20年になる。 裏梅のような、身の凍える風雪のなかでほころぶ梅の花の後ろ姿のように、独特な風情がある作風である。 この20年間、大きな地震、噴火、豪雨災害があっ …

2018.02.12付け「編集手帳」要約

どんな思いで五輪を見つめている

2018年2月12日付け「編集手帳」要約 オーストラリアから日本陸軍の調査に来たテオドール・フォン・レルヒ少佐。 陸軍はレルヒがスキーの名人だと知り指導を依頼した。 新潟県高田の師団に赴いたレルヒは軍 …