編集手帳

後手後手と打つヘボ碁打ち

投稿日:2017年6月27日 更新日:

2017年6月27日付け「編集手帳」要約

〈蝉鳴くや後手後手と打つヘボ碁打ち〉
終戦直前の戦術あって戦略を持たない軍部に対して徳川夢声の俳句である。
ヘボ碁打ちの伝説は、戦後も企業社会の隅に命脈を保ったようで、ときに事件を産み落とす。
タカタが経営破綻した。
エアバッグの不具合を10年余前に把握しながら、安全より利益を優先した結果はさほど以外ではない。
ヘボ碁を俗に〈杭打ち碁〉ともいう。
打てば打つほど(腕前が)下がる、と。
経営論に載せたいような敗北の棋譜である。

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