編集手帳

無常の雪を恨む

投稿日:2017年3月29日 更新日:

2017年3月29日付け「編集手帳」要約

『存在』という川崎洋さんの詩の、終わりの二行が重い。
〈「二人死亡」と言うな/太郎と花子が死んだと言え〉
一人ひとりに歩んできた人生があり、これから歩むはずだった人生がある。
那須町のスキー場で高校生7人と教諭1人が雪崩事故で死亡した。
淳生さん。譲さん。宏祐さん。公輝さん。秀知さん。実さん。悠輔さん。優甫さん。
花も実もある春は、これからだろう。
無常の雪を恨む。

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