編集手帳

負の言葉に情緒が宿る

投稿日:2017年2月21日 更新日:

2017年2月21日付け「編集手帳」要約

名作として名高い、倉本聰さん脚本の『昨日、悲別で』。
そのなかに「泣きべそ通り」という裏路地が出てくる。
“悲”も“泣きべそ”も正負でいえば負の言葉だが、ときには正よりも負に情緒が宿る。
福岡市・天神に「親不孝通り」の愛称が復活する。
負の言葉に心ひかれる小欄も、旧名の復活にうなづく一人である。
〈今にして知りて悲しむ父母がわれにしまししその片おもひ〉
親に永遠の片思いをさせて、人は誰もが例外なしの親不孝である。

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