編集手帳

船村節は今夜も誰かを泣かせている

投稿日:2017年2月18日 更新日:

船村徹さんが84歳で亡くなった。
生涯を通して言葉を何よりも大切にし、詞に惚れて曲を書いた人だった。
『王将』の曲想を得た時の思い出話が忘れがたい。
故郷で母がかまどで飯を炊いているその後ろ姿を見て、詞の一語を変えてみた。
そのとき、メロディーが自然と浮かんだという。
船村節は吹いても飛ばない。
今夜もどこかの酒場で、人の世の哀歓をグラスに浮かべては、誰かを泣かせるだろう。
2017.2.18付け「編集手帳」要約

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